手術をおえた1
まだ腕に、点滴と採血の内出血が残っている。この痛々しさが、わたしかわいそう。に拍車をかける。
あんなに気持ちわるくて仕方がなかったのに、手術後嘘のようにそれがなくなった。血中のホルモンのせいなのか、わからない。
ここ何週間か、食べることが大好きな自分がまったく食欲が湧かず最寄駅や家で吐きを繰り返しており、本当に鬱々としていた。仕事中いつ吐いてしまうか怯え、気が滅入った。
それが辛かったのといつ出血して流産が進むかわからなかったので、一刻も早く手術をしたいと思った。
手術は、呆気なく終わった。
綿をおしこまれたのがとても痛く、うまくいっていればこの連休健診に行き順調なのを確認し夫婦でゆっくり過ごすはずだったのになぜこんな目に遭わなければならないのかと 考えた。
酸素マスクから流れてくる空気が苦く、それを訴えようとしているうちに脳がシャットダウンしてしまった。
起きたときには終わっていたが、意識は朦朧としていて、痛みはなく、記憶が繋がらなくて、手術前の待機時間が続いているのかと思った。
夫に終わったのかと聞いたらもう終わったのだと言っていた。